総コレステロールって何??



総コレステロールってよく見聞きしますがこれは何でしょう。
総コレステロールって言うのは「HDL、LDL、VLDL、カイロミクロン」と
いうようなリポタンパクに含まれている、
コレステロールの量を合計した数値です。

この、総コレステロールというもの中には2種類のコレステロールの
タイプがあるんですね。
それには、他成分などと結合することが無く、水には溶けるという
遊離型コレステロールそして、遊離型コレステロールの
水酸基と脂肪酸のカルボシル基が結びついた水には溶けないと言う
性質を持っているエステル型コレステロールと言うのがあるんです。

通常、総コレステロールの正常な値というのは「120〜220mg/dl」と
言われます。

しかし、持病など例えば、糖尿病とか肥満症、ネフローゼ症候群、
胆石症というような物を抱えていると、この総コレステロールの数値は
高くなり、反対に、肝硬変とか甲状腺機能亢進症というような病気の
場合は、総コレステロールの数値は低くなるんですね。



総コレステロールの数値は、何故測かるのか。

よく病院などの健康診断や定期的な診断などで測定されるのは、
総コレステロールの数値、そしてトリグリセリド、HDLコレステロールの
数値なんです。

LDLコレステロールというのは、総コレステロールの数値や、
トリグリセリド、HDLコレステロール等の数値をもとにして、
計算することで出すことができるのです。

健康診断や定期的な診断などでは総コレステロール数値や
トリグリセリドなどの脂肪の量を計り、脂質代謝異常が
起きていないかということを検査します。

その計測で、総コレステロールやトリグリセリドが高い数値の
時は高脂血症の可能性があるということです。
そして、どの脂質が異常かということから、高コレステロール血症
高トリグリセリド血症、高リン脂質血症などに分けられるんです。

総コレステロール数値とトリグリセリドを計測してその数値から異常が
確認されるとリポタンパクを調べて、リポタンパクのどれに異常が
あるのかと言うことを調査します。

このような検査で、対象者の、総コレステロールの数値が高い要因
調べて最適な治療法を適用していくことになるんです。

 



総コレステロールが高い人には血圧も高い人が多いんです。

現代病のような感じの動脈硬化とか心筋梗塞、さらに脳卒中と
いうような病気にかかる大きな原因といわれるのが高血圧ですね。

この、血圧が高い人ほど動脈硬化というような血管などの
病気が進行しやすいということは明確になっていて、
総コレステロールの数値やトリグリセリドが高血圧になる直接の
要因というわけではないようです。

しかし、高コレステロールと高血圧が重なると病気は確実に
進行するようです。
総コレステロールの数値が高いと比較的血圧も高いということが
多くみられ、高血圧で困っている方は脂肪多く含んでいる
肉類などの食事は摂取を余りしないほうがいいといわれて
きました。

でも、日本人の高血圧の原因の大きなものは、塩分の摂り過ぎや
低栄養によるものが多かったようです。
ですから、このような事案から見ると、なにも高血圧の人が
肉や卵、牛乳などの食事を避けるということが正しい食事の
方法とは言えないようですね。

まずは、自分が高血圧になった原因を病院などで調べて
もらったりしてその原因を知った上で、適切な治療方法を
導入していくことが大事なことになりますね。