高コレステロールになった時の危険性とは。



高コレステロールといいますがそれはどの世名数値の時なのでしょう。
実は、この高コレステロールというのは血清のコレステロール値が
「250mg/dl」をオーバーした状態をいいます。

私達の身体全体、脳や筋肉、副腎や肝臓などあらゆるところに
コレステロールはあるんです。
まったく必要ないものではなく、コレステロールは毎日の食生活や
生活習慣さらに日々の生活の中で溜まるストレスなどの蓄積によって
それが過剰に蓄積され結果的に「高コレステロール」状態になるんですね。

「高コレステロール」状態になると、大切な役割を果す動脈という
血管の内側に脂質プラークができるのです。

血管の内壁にできたこのプラークが破裂すると出血を起こし、
血栓という血の固まりができ、その血栓ができることから段々血管の
中が細く狭くなってきます。

それは身体全体に血液を運ぶ動脈での血液の流れが悪く
なってしまいます。
これが、怖い病気である「心筋梗塞」とか「狭心症」などを
起す事になるんです。
さらに、動脈硬化の要因といわれるこの「高コレステロール」は、
脳硬塞とか糖尿病、胆石症など命に係わる色々な怖い病気を引き
起こすきっかけになるんですね。



高コレステロールという目に見えないものが実は動脈硬化という
怖い病気に陥りやすい状況なのです。
この動脈硬化はそれが進行することから、心臓病の心筋梗塞や
脳の病気の脳出血など危険で命の係わる病気になってしまいます。

さて、それでは動脈硬化は実際どんな病気でしょう。
これは、私達の身体に張り巡らされた血管の内壁に脂質とか
カルシウムなどが加齢などで蓄積されたり、コレステロールを
多く含んだ食べ物などを沢山摂取することから蓄積されその結果、
血管が固くなり、色々な成分が付着し血管が徐々に細くなりそして
もろくなって来るんです。

この状況が進行すると血液の流れは当然悪くなりますし、
酷い場合には血管が破けたりするということになるのです。

この、動脈硬化は3つの主な症状が見られます。
ひとつは、脳や腎臓などの血管の動脈の内側にコレステロールが
蓄積され、それがお粥状の固まりになり血管内が細くなるという
「アテローム性動脈硬化」そして、脳や腎臓などの細い血管の
動脈に壊死などおきる「細動脈硬化」さらに、腕や太ももの太い
大動脈の血管の中腹にカルシウムが蓄積されそれが石灰化してしまう
「中膜硬化」です。

その動脈硬化の中で代表的なのは「アテローム動脈硬化」ということです。

 



高コレステロールはどんな病気を引き起こすのか?

高コレステロールになると他にもいろいろな病気を起こしてしまいます。
その中でもとても怖いのが成人病の一つの「糖尿病」です。
皆さんは「インスリン」と言う言葉を聞いたことがあると思いますが、
人間が日々活動したりする時に必要なエネルギーは身体の中の「ブドウ糖」と
いうものがその源となっています。

そのブドウ糖は、栄養として利用しやすい形に変わるのですが、その時に
必要なのがインスリンというものです。このインスリンが正常な形で無く
多くなったり少なくなったりまったく作用しないというような場合体内の
血糖が異常に増加するんですね。

「糖尿病」とはこの状態の事を言います。

糖尿病自体もとても怖い病気で、進行すると視力を失ったり手や足などの
組織が壊死して切断しないといけなくなるということもあるんですね。
そしてこの状態をそのままにしていると「高コレステロール」と言う状況に
なりやがて動脈硬化を引き起こすおおきな要因になるんです。

そして、「高コレステロール」になると肥満になる人が多くなるのですが
このような人たちに多く発生するのが「胆石症」です。
この病気は、胆道にコレステロール溜まったり胆汁成分が溜まったりして、
それが石のように凝固してしまう病気です。

そして最近では、日本人の食生活が欧米風に変わってきていることで、
大腸がんとか乳がんなどに罹患する方が増加しています。
これらが、コレステロールによるものかと言うことが今医学界でも注目され
その因果関係など研究されているということです。